ゼラチンやアガー、寒天、どれもゼリーやムースを作るときに凝固剤として使用しますが、その違いやなどをご存知ですか?
今回はゼラチン、アガー、寒天の違いや特徴、使用方法をまとめてみました。
ゼラチン、アガー、寒天を比較してみました
原材料、使用目安などを以下の表にまとめてみました。
ゼラチン | 寒天 | アガー | |
原料 | 動物の骨や皮 | 海藻(テングサ、オゴノリなど) | 海藻(スギノリなど) |
主成分 | タンパク質 | 食物繊維 | 食物繊維 |
溶解温度 | 50〜60℃ | 90℃以上 | 90℃以上 |
凝固温度 | 10℃以下 | 40℃前後 | 40℃前後 |
使用料目安 | 2〜4% | 0.5〜1.5% | 0.5〜1.5% |
pH | 酸にやや弱い | 酸にかなり弱い | 酸にやや弱い |
食感 | プルンと口どけが良い | ツルンとして崩れる食感 | プルンとして弾力がある |
透明性 | 薄い黄みがかった透明 | 白濁 | 透明 |
凝固力 | 柔らかく固まる | とても強い | 強い |
カロリー(100gあたり) | 338Kcal | 0Kcal | 0Kcal |
保水性 | 高い | 離水しやすい | やや離水しやすい |
その他 | ゲル化には蛋白質分解酵素を含まないこと | ダマになりやすいので砂糖と混ぜて使用すると良い |
ゼラチンの使用方法
板ゼラチンの戻し方
たっぷりの冷水(10℃以下)につけて戻し、50〜60℃に温めた液体で溶かします。
使用する時はしっかりと水気をきって使いましょう。
粉ゼラチンの戻し方
粉ゼラチンの分量の3〜5倍の水につけてふやかし、湯せんで溶かして使います。
板ゼラチン、粉ゼラチンに変更できる?
同量で置き換えできます。
ゼラチン使用時の注意点
高温で加熱すると分解して固まりにくくなるので、溶かす液体の温度は50〜60℃以下にしてください。
夏場は室温で溶ける場合がありますので、冷蔵庫で保存、持ち歩くときは保冷剤を使用してください。
また、主成分がタンパク質なので、タンパク質分解酵素が含まれたフルーツなどで作ると固まりません。
タンパク質分解酵素を持つフルールは、キウイ、パイナップル、マンゴー、パパイヤ、イチジクなどがあります。
タンパク質分解酵素は75℃で加熱するとそのはたらきが失われるので、使う場合は加熱して使うという方法もあります。
または缶詰などの加熱処理されたものを使ってください。
寒天・アガーの使用方法
溶解温度が90℃以上なので、寒天を入れた液体を沸騰させて煮溶かす必要があります。
溶け残りがあるとうまく固まりません。
寒天・アガーの使用時の注意点
酸に弱いので、酸味のあるものと合わせる場合は寒天液(寒天を溶かした液体)を冷ましてから加えてください。
ゼラチン、寒天、アガーまとめ
ゼラチンは食感も滑らかで万能ですが、溶かす温度と夏場の高温には気をつけてください。
また、タンパク質分解酵素を持つフルーツも避けてください。
寒天・アガーは90℃以上で溶かすこと、酸味のあるものを加えるときは80℃以下に冷めてから加えてください。
ルカンテンウルトラはアガーで代用できる?特徴とゼリーの固まり方の違いについて
アガーのゼリーの食感はひとことでいうと、ブルンブルン、です。固まり方がゼラチンのようにブルブルしています。それでゼラチンよりも溶け出す温度が高いのは、持ち歩く場合に形が崩れずに最高ですね。ルカンテンウルトラのゼリーの食感はひとことでいうと、お口で溶ける、です。固まり方が柔らかで、お口の中でとろける食感です。
ルカンテンウルトラはアガーで代用できる?二つの寒天で作るチョコレートムースの食感の違いを比較してみました
アガーは見た感じプルンとした固まり方で、食べると先にプルン、ツルンがきてその後にお口で溶けるような食感です。ルカンテンウルトラは食べるとそのままお口で溶ける感じです。味はルカンテンウルトラで作るものは、よりチョコレートの味を感じました。固まり方はアガーで作ったものの方が少しだけ固まり方が強いです。
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