アルミニウムの害の真偽とベーキングパウダーにアルミニウムが入っている理由

お菓子作りの豆知識

ホットケーキや蒸しパンを作るときに使うベーキングパウダーにはアルミニウム(ミョウバン)が入っていることをご存知ですか?

アルミニウムはアルツハイマー病と関係があるのではないか?そんな議論が問題になったこともありましたが、最近ではこの意見も否定されています。

アルミニウムの害の真偽とベーキングパウダーにアルミニウムが入っている理由について書いてみます。

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アルミニウムの害は本当か?

まずはじめにアルミニウムの人体に及ぼす害について考えてみます。

アルミニウムはベーキングパウダーの表示には「ミョウバン」、「硫酸アルミニウム」と書かれていたりします。

一昔前にアルミニウムはアルツハイマー症の原因ではないかということが議論されたことがありましたが、それはある患者が腎臓透析中にアルミニウムが尿として排出することができず、過剰に体内に取り込まれた結果起こった症状で、腎臓機能が正常な人の場合は日常生活においては全く心配ないそうです。

また私たちが日頃摂取しているアルミニウムは食品や食品添加物からがほとんどですが、WHO(世界保健機構)の報告では、一生摂り続けても健康に影響のないのない一週間の耐容量を体重1kg当たり2mgに定めています。(平成25年6月25日朝日新聞)

大人の場合は(約50kgとする)1日当たり約14mgまで、3歳児の場合は(約13kgとする)1日当たり3.7mgまでとなります。

大人はともかく、ベーキングパウダーがたくさん入るドーナツやホットケーキなど食べる機会が多い小さな子供の場合は心配になる気持ちもわかりますが、アルミニウムは体内に入るとそのほとんど(99%)が排出され、許容量を超えて摂取してもすぐに健康に影響が出るわけではなく、極端に偏った食事をしなければアルミニウムの摂りすぎを心配する必要はないということです。

それでもアルミニウムの入っていないものがあるのなら、そちらを使う方がストレスは無くなりますよね。

ベーキングパウダーにはなぜアルミニウムが入っているのか?

ではなぜベーキングパウダーにアルミニウムが入っているのでしょうか?

ベーキングパウダーは膨張剤の「重曹(炭酸水素ナトリウム)」を主成分として何種類かの「酸性剤(ミョウバンなど)」を組み合わせたものになります。

この炭酸水素ナトリウムがガスの発生によりアルカリ性の炭酸ナトリウムとなりますが、アルカリ性のままだと生地が黄色くなったり独特な苦味が出たりします。

それをなくすために「酸性剤(ミョウバンなど)」を加えて生地を中和させる役割があるのです。

アルミニウムフリーのベーキングパウダー

最近は健康意識の高まりか、アルミニウムフリーのベーキングパウダーが増えました。

一番お馴染みなのがこちらのラムフォードのベーキングパウダーではないでしょうか?

富澤商店のものもアルミニウムフリーです。

ベーキングパウダーでお馴染みのアイコクさんからも販売されてます。

ベーキングパウダーまとめ

最近はアルミニウムフリーのベーキングパウダーを手軽に購入できるようになりました。

アルミニウムが入っているベーキングパウダーも摂りすぎなければ問題はありませんが、少しでも不安があればアルミニウムフリーのベーキングパウダーを使ってストレスフリーなお菓子作りをしましょう。

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