キャトルキャールとはバター、卵、砂糖、粉を4分の1ずつ使って作るケーキ、イギリスでは全部の材料を1パウンド(ポンド)ずつ使うという意味でパウンドケーキと呼ばれています。
どちらも4つの材料を同量使って作るレシピです。
キャトルキャールはお菓子のバターケーキの基本の配合ですが、作り方によってその食感や風味が大きく変わります。
同じ材料なのに作り方が違うだけで風味や食感が変わるなんておもしろくありませんか?
今回は卵1個でできるメレンゲ法で作るキャトルキャールの作り方をご紹介します。
メレンゲ法で作るキャトルキャールのレシピ
材料(12センチパウンド型1台分)
バター(食塩不使用) 60g
卵 60g(大きめ1個)
微粒子グラニュー糖 60g
薄力粉 60g
バターは食塩不使用のものを使用します。
発酵バターを使用するとより美味しく焼きあがります。
微粒子グラニュー糖は45g(バター用)と15g(卵白用)に分けておきます。
微粒子グラニュー糖は製菓材料店さんで購入できますが、手に入らない場合は場バター用には粉砂糖を使ってください。
卵は卵黄と卵白に分けておきます。
型はこちらを使用しています。
18センチの方の場合は材料を2倍にして作ってください。
その名の通り卵白を使ってメレンゲを作り、生地に混ぜ込んで作る方法です。
材料を計量したのちに以下の準備をしておきます。
- 型に合わせてオーブンペーパーをカットして準備する
- バターを室温に戻してクリーム状にする(指がスッと入るくらい)
メレンゲ法で作るキャトルキャールの作り方
1.バターを中くらいのボウルに入れてホイッパーでクリーム状にしておく。
微粒子グラニュー糖を2〜3回に分けて加え、その都度ホイッパーで混ぜる。
2.卵黄を加えてホイッパーでしっかりと混ぜる。
卵黄にはレシチンという物質が入っています。
レシチンは油になじむ性質があるので、バターと混ぜる時も分離しません。
3.小さめのボウルに卵白を入れて泡立てる。
ゆるくツノが立つくらいに泡だったら微粒子グラニュー糖を2回くらいに分けて加え、その都度ツノが立つまで泡立てる。
砂糖は卵白を泡立ちにくくする作用がありますので、最初はグラニュー糖を加えずゆるく泡立ってきたらグラニュー糖を数回に分けて加えていくと失敗しません。
4.グラニュー糖と卵黄を合わせたバターにメレンゲをひとすくい加えてホイッパーでしっかり混ぜる。
振るった薄力粉を半分くらい加えてゴムベラで切るようにして混ぜる。
粉が見えなくなって来たら残りのメレンゲを加えてゴムベラで大きく混ぜ込む。
残りの薄力粉を振るって加えてゴムベラで切るようにして混ぜる。
薄力粉が生地になじんできたら、ゴムベラを底から大きく動かして生地にツヤが出るまでしっかりと混ぜる。
目安は40〜50回くらい
4.予熱したオーブンで170℃30分くらい焼く。
焼けたらすぐにペーパーごと型から外してラム酒(適量)を刷毛で塗っておく。
ラム酒はなくても構いませんが、風味も良くなるし日持ちも良くなります。
メレンゲ法で作るキャトルキャールの特徴
メレンゲ法で作るキャトルキャールはメレンゲのおかげで程よく軽さがあり、卵の風味もしっかりと感じられます。
また卵を混ぜる時に分離するということがないので失敗が少ないです。
膨らみも程よく高さが出ます。
コメント