お菓子のレシピを見ると材料にコーンスターチが必要な場合がよくあります。
コーンスターチって家庭であまり使用する機会がありませんよね。
料理にとろみをつけたり、お肉にまぶして唐揚げにする片栗粉なら手に入りやすく家にもあるけど、代用ってできるの?そんな疑問がわいてきませんか?
同じデンプンだから置き換えても良いんじゃないかとふと考えました。
お菓子作りで、片栗粉はコーンスターチの代用になるにか考えてみました。
コーンスターチとは?
コーンスターチはとうもろこしのデンプンを原料としているサラサラとした粉状の粉末です。
片栗粉同様すごく細かい粒子の粉なので、見た目はどちらか区別はつきません。
ちなみに片栗粉は、本来はカタクリの地下茎からとれるデンプンですが、市場に流通している多くは馬鈴薯のデンプンで作られています。
どちらも水を加えて混ぜ合わせても、溶けずに底にたまってしまいます。
コーンスターチのお菓子における役割
コーンスターチのお菓子における役割は主に二つ、
- 生地を軽く焼き上げる
- クリーム類にとろみをつける
小麦粉の一部をコーンスターチに置き換えると、クッキーならサクサクとした食感、ジェノワーズであれば軽い食感になります。
その他、カスタードクリームではクリームのとろみをつけるために使ったり、ベイクドチーズケーキのつなぎに使用したりします。
どちらもお菓子作りにおいて大切な役割ですが、わざわざ購入しなくても同じデンプンの片栗粉で代用できるんじゃない?と思いますよね。
コーンスターチと片栗粉の決定的な違い
コーンスターチと片栗粉の決定的な違いは、片栗粉を使用してとろみをつけると粘りが強くなりすぎるということです。
チーズケーキのつなぎなどに少量使用する場合は片栗粉を使ってもそれほど気になりませんが、小麦粉、米粉などがあればそちらを加えるとなめらかな仕上がりになります。
生地にサクサク感や軽さを出すために小麦粉や米粉の一部に加える場合も、そのまま代用できます。
カスタードクリームに使用する場合は分量を減らして使用しないと、ぼてっと粘りの強いクリームになってしまいます。
例えば、
カスタードクリームのレシピ
- 牛乳 200g
- グラニュー糖 50g
- 卵黄 3個分
- 薄力粉 10g
- コーンスターチ 10g
カスタードクリームのレシピは小麦粉だけを使用するものもありますが、コーンスターチを加えることによってよりだれにくい仕上がりにすることができます。
こちらのレシピは薄力粉とコーンスターチを半々で作るおすすめのレシピです。
コーンスターチを片栗粉に代用する場合は、コーンスターチの量を半分にして片栗粉5gで作ってみてください。
片栗粉でとろみをつけると冷えて固まりにくい、と記述している場合もありますが、私がこちらのレシピで作ってみた分では翌日も粘りが緩むこともあありませんでした。
余談ですが、薄力粉を米粉に変えて作ると固さが弱まり、より滑らかな仕上がりのカスタードクリームになります。
まとめ
片栗粉はそのままコーンスターチの代用になる場合もあるし、工夫が必要な場合もあります。
ちなみに、以下のようにレシピのコーンスターチを代用してみてください。
- チーズケーキ 少量なので片栗粉でもOK小麦粉、米粉があればそちらもおすすめ
- カスタードクリーム 分量を半分にして片栗粉で代用OK
- クッキー、ケーキ類 米粉、片栗粉で代用OK
それぞれのデンプンの特徴を知っておいしいお菓子を作りましょう。
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