寒くなってくると恋しくなるチョコレート菓子、チョコレートの風味がダイレクトに味わえるガトー・ショコラはお菓子作りの定番ですよね。
ガトー・ショコラのレシピを作っているときに気になることがありました。
使う型に大きさによって焼き上がりの食感って違いがあるのかな?
今回はガトー・ショコラの型のサイズによる焼き上がりの違いについて検証してみました。
検証方法
今回使用したレシピは、現在レッスンにて使用しているものなので公開はできませんが、卵黄、卵白共に別で泡立てるレシピを使って検証しました。
同分量で作ったレシピを12センチ丸型と15センチ丸型で焼いてみました。
焼き時間は生地の中央に竹串を刺して何もついてこない状態になるまで(12センチ43分、15センチ40分でした。)設定温度160℃でガスオーブンで焼いています。
12センチの型と15センチの型、共にレシピ通りに作り、焼き上がり、食感の違いなどを調べてみました。
検証結果
焼き上がり、12センチの方が体積が少ないので高さが出ます。
12センチの方が表面にヒビがたくさん入っています。
よりふくらみが強いということですね。
また12センチのものは、冷ました時のへこみが15センチのものに比べて少ないです。
この画像で見ると15センチのものは少しへこんでいるようですが、焼いているときは中央が少し膨らみますので、冷ました時にへこんだということです。
12センチのものは、冷ました時のへこみがほとんどありません。
カットした断面図です。
左の12センチで焼いたものの方がふんわり焼きあがっています。
右の15センチで焼いたものは目が詰まっています。
二つのケーキを試食してみると、食感に明らかな違いがありました。
12センチで焼いたものは、ふんわりと焼けているため軽い食感となりました。
15センチで焼いたものは、目の詰まったところは生チョコレートのような濃厚な食感になっています。
甘さも、15センチで焼いたものの方がどちらかといえば強く感じられます。
型のサイズの違いによる検証まとめ
レッスンのレシピを作るときは何回も試作します。
型を変え、混ぜ方を変え、焼き時間を見る、そんな中で出た疑問を今回は検証してみました。
その結果、ガトー・ショコラを同じレシピで違うサイズで焼くと、小さな型の方がふんわり焼けて、大きな型の方が濃厚に焼けるということがわかりました。
これはどちらが正解かではなく、食感の好みで選択すれば良いと思います。
夏は濃厚なものよりふんわり軽い食感のものが好まれるし、冬は濃厚なものが食べたくなります。
また、検証したわけではありませんが、ガトー・ショコラだけではなく、他の生地でも同じような結果が得られると思います。
このことに関しては今後検証してみたいと思います。
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