卵、牛乳、砂糖の3種類の材料だけで作るプリン、セラチンや寒天を使わなくても卵が熱によって固まる性質を利用して作ります。
作り方もとってもシンプル!
以前からよく作っていましたが、作り方にはそれほど気にせずちょっとくらい「す」が入っても気にしてませんでした。
それが固めプリン、と思っていましたが、「す」が入らないと固めプリンも滑らかな仕上がりになります。
一見簡単そうに見えるプリンですが、「す」が入らないように滑らかに仕上げるためにはちょっとした工夫が必要になります。
今回は私好みの昔ながらのちょっと固めプリンで検証します。
固めプリンは型も外しやすく形もしっかりしているために写真映えします!
「す」が入る理由
プリンに「す」が入るのは、オーブンの中のプリン液が高温により沸騰して気泡ができ、そのまま固まるためです。
そのためには温度を上げすぎず、ゆっくりとプリンに火を入れることが重要になります。
「す」が入らないプリンのレシピ
材料【4個分】
カラメル
グラニュー糖 35g
水 大さじ1/2
お湯又は水 大さじ1
プリン生地
卵 3個(1個あたり55gくらい)
牛乳 250g
グラニュー糖 50g
小さい卵を使うと固まり方にも影響が出るので、1個あたりのg数を目安にしてください。
前後±5gであれば問題ありません。
型について
熱伝導が良い金属型より、ガラスや陶器の型の方が柔らかく入るのでおすすめです。
今回はセリアさんで購入した耐熱プリンカップを使用しています。
カラメルの準備
まずはカラメルを作ります。
カラメルは水を入れなくてもできますが、水を入れることによってカラメルになるまでの時間が長くなります。
カラメルを作るときに緊張してしまう人は多いのではないでしょうか。
先にグラニュー糖を入れると焦げやすくなるので、最初に鍋に水を入れてからグラニュー糖を入れるようにしてください。
砂糖が溶け出したらヘラなどで混ぜずに鍋を揺すって均等に溶けるように、均等に色づくようにしてください。
砂糖を溶かす時にヘラなど混ぜすぎると、砂糖が均一に溶けなくなる場合があります。
しっかりと焦がしたカラメルの方が断然おいしいので、焦らずにしっかりとカラメル色に焦がしてください。
濃いカラメル色になったら鍋肌からお湯を注ぎます。
そのときにお湯が跳ねやすいので蓋(写真はアルミホイルで蓋してます)などで防御してくださいね。
網で防いでもOKです。
バットに型がずれないように底にキッチンペーパーを敷き、型を並べたらカラメルを均等に流します。
冷蔵庫、もしくはそのまま表面が固まるまで放置しておきます。
プリン生地作り方
卵はボウルに割り入れグラニュー糖を合わせて泡立て器で混ぜます。
そのときに泡立てないように(泡立て器だけど)注意してください。
卵液を泡立て器の間にくぐらせてコシを切るイメージです。
ここで泡立ててしまうと気泡が「す」の原因になります。
牛乳が70度くらい(牛乳のまわりがふつふつしてくるくらい)になったら火を止めて少しずつ卵のボウルに入れて混ぜます。
熱い牛乳を一気に卵液と合わせてしまうと卵液が煮えてしまうので少しずつ入れましょう。
牛乳が全部入ったら、茶こしのように目の細かいコシ網で2回濾します。
滑らかに仕上げるために卵白のどろっとした部分もしっかり濾してくださいね。
これをカラメルを準備した型に均等に注ぎます。
表面に気泡ができてしまった場合はガスバーナーや食品用のアルコールスプレーをかけて取り除きます。
バットにお湯をプリンカップの1〜2センチの高さに注ぎます。
お湯の温度は一気に温度が上がりすぎないように50℃くらいにします。
オーブンについて
オーブンは火の入りがやわらかい電気オーブンがおすすめです。
予熱(プラス10〜20℃で設定)して140℃で25〜30分焼きます。
プリンを取り出して揺すってみて、表面がブルンブルン揺れて固まっていないようであればあと5分焼きます。
ゆっくりゆっくり加熱して、焼けたら冷蔵庫で数時間冷やします。
型の外しかたは?
しっかりと冷やしたプリンの周囲のくっついている部分をそっと指で押して外します。
もしくはナイフでプリンの周囲のくっついている部分をぐるっと外します。
それから15秒くらい熱湯にカップをつけてカラメルを緩めます。
器に型ごと上下ひっくり返し、一度縦に大きく振るとプリンは型からするっと落ちてきます。
固めプリンは型崩れもなくしっかりとしているので写真も映えます。
まとめ
プリンに「す」が入らないようにするためのポイントは
- 温度を上げすぎない(オーブンは電気がおすすめ)
- 卵を混ぜるときは泡立てない
- 表面にできた気泡はアルコールスプレーやガスバーナーなどで取り除く
- ゆっくりと火を入れるために湯せんで焼く
- 容器も熱伝導が柔らかい陶器やガラス製がおすすめ
しっかり固めの昔ながらのプリンも「す」が入らないと舌触りが滑らかです。
この記事が皆さまのお役に立てば嬉しいです。
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